ツーリングのモチベーションに、と思って幾つかの「ライダー神社」とか「バイク神社」と呼ばれる神社・名乗る神社を訪れていますが、それっていったい何?
平たく言うと、バイク乗りの交通安全を祈願する神社ということになると思うんですが、なぜそれをライダー神社やらバイク神社と呼ぶようになったのか、誰が言い出したのか。
画像借用元:Amanonライダー on Twitter: "今日のロケ地「玉村八幡宮」⛩
全国バイク神社認定第一号 (商標登録第5905553号)の安住神社
と、なんでこんなことを思ったのかと言うと、ライダー神社を調べていたときに、気になるフレーズが目に入ったんですよね。
全国バイク神社認定第一号 (商標登録第5905553号)
・・・商標?(やたら長いな)
そのリンク先は神社のWEBサイトで、こんなことが書かれていました。
http://www.yasuzumi.com/bike.html
商標に対して異議を申し立てられた
え、ちょっと待って。「全国バイク神社認定第一号」なんて長い名前をわざわざ使おう(名乗ろう)なんて寺社さんなんて居る?そう思って調べると、すぐに以下の異議申し立てが見つかりました。
異議申立番号 異議2017-900091
おおぅ、なんだか香ばしい感じがするぞ。
これ、結論だけを見るとこんな感じ。
異議申し立てはあったけれど、商標登録はそのままで問題ないっていう結論。
ここだけを見ちゃうと、意義を申し立てた側の負けって感じがするのですが、よくよく読んでみると、その内容は全然違いましたw
どういう内容?
安住神社は「全国バイク神社認定第1号」という文字列を「印刷物,文房具類,紙製のぼり,紙製旗,紙製包装用容器,紙袋,プラスチック製包装用袋,書画,お守り,おみくじ,貯金箱」に対して商標登録したそうです。なかなか商魂逞しい。
それがこれ。
これを受けて安住神社側は「バイクジンジャ」はウチの商標だから、他の神社は名乗るなと息巻いたそうで、ずっと前からバイク乗りの間で「バイク神社」と愛されてきた足尾山神社が「えー?そりゃ無いぜ!」と異議を申し立てたそうな。それが今回の異議申し立てが起きた経緯(全文気になる人はリンク先を見てね)。
でも、実際に裁判になってみたら、
安住神社の商標登録はあくまでも「全国バイク神社認定第1号」であってバイク神社じゃないよ。商標の呼称に記載されている「バイクジンジャ」はあくまでも読み方を便宜的に記載しているだけだから、商標とは関係ないよ。だから商標を取り消す必要なんて全くないし、そもそもバイク神社を使っちゃいけないなんてこともないの。みんなok?
と諭された(?)ようで。
想像ですが、それで多分「他寺社はバイク神社を名乗るなよ」ってテイストのWEBサイトから、そこまで強くは言えないってことになって「全国バイク神社認定第1号を使うなよ」って方向へトーンダウンしたから、今こんなヘンテコな日本語のサイトになっているんだと思うw
で、件の第一号(商標上)に行きたい?行きたくない?
なんか「神職のくせに」っていうのもアレですが、第一号さんからは拝金の匂いがプンプンしてくるんですよね。その余りある俗っぽさを生で見てみたい反面、「うわー」って感覚のほうが強いので、、多分私は行かないなw