おっさんがアドベンチャーバイクを愛でる記録

KTM降りました。今は塩ビ管色のX-ADV('21)と白いADV150を愛でてます。

KTM1090ADVR乗りが、X-ADV(RC95)を本気で乗り回してみた(前編)

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KTMを手放す1ヶ月ちょっと前ですかね、9月の中頃にX-ADVの2019年モデル(RC95)をホンダさんで8時間レンタルして、わりとガッツリ走ってきました(当時はまだKTM乗ってたのでこのタイトルでw)。昨日の記事でようやく先週末に追いついたこのブログなのですが、またまた過去記事です。

なんか試乗ネタとか面白くないバイク系Youtubeチャンネル()で出尽くしてる感ありますが、別にしょうもないネタのためにわざわざ借りたわけではありません。一応ツーリング記事ですが、インプレ要素が多いのでX-ADVになんの興味もないひとは華麗にスルーしてください、あまり面白くないです。
前編は細かいポイント、後編は走りのインプレです。

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ことの始まりは8月の終わり

先日、千葉をツーリングした際に立ち寄ったホンダドリーム袖ヶ浦さんでX-ADVに跨がらせていただいたのですが、

先日の千葉ツーリング

その際に「へぇ、、こりゃなんか面白そうだな」と思ったもので、後日改めてお邪魔しまして、試乗させていただきました。

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これが私の人生初のDCT車両でした。跨ったときの感想は「やっぱりスクーターよね」って感じで、走り出しも別に「まぁ、こんな感じか」くらいだったのですが、空いている幹線道路で少しアクセルを開けてみると「なにこれ、めちゃバイク(そのまんま)」っていう感想に変わりました。DCTの感想なんて散々出尽くしていると思うので今更書きませんが、この「バイク感」ってのが非常に重要だと思った次第。
結果的に、試乗を終えて私の感想は「なんだか(バイク人生に)新しい扉が開いた気がする・・」というものでした。

というわけで、ちゃんとレンタルして確かめる

というわけで、この「唐突に私のバイク人生に現れた新しい扉」とやらがなんなのかをちゃんと確かめたいと思い、ホンダのレンタルバイクで旧型X-ADVを借りることにしました。道連れ、じゃない、話し相手に妻も連れて行きます。
足ベタ着きだし、いい歳してレンタルバイクでコケるような走りをするつもりもありませんが、、ホンダのレンタルバイクは保証が酷いとその昔twitterで見たことがあるので、フルフルの保険に加入しておくことに。石橋は隅から隅まで叩きたいタイプです。

yukk.blog.jp

 

まぁ、規約ちゃんと読むと書いてあるけどね、それにしても確かに高いw

なので、本当はレンタル819さんで借りたかったのだけど、ちょっと予定の日付に空いてなかったもんで、希望日程で車両が空いている店舗を探し、そこでのレンタルとしました(コロナ禍でバイク人気が高まっているのか、結構レンタルバイクって週末大人気みたいですね)。

さて、AM10時にバイクを受け取って、いざ奥多摩へレッツゴーです。

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X-ADVはタンデムに向かない(ノーマル状態だと)

が、乗り始めて10秒くらいで後ろの妻が「え、なにこれ。超乗りづらい。」と言い始めました。そうです、ADV150に引き続き、このバイクもそうだったのです。

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上の線が座面で、下の線がグリップ位置

シートの全長云々じゃなくて、とにかく後ろの席に座った人が持つグリップ位置が相対的に低いんです。これ、多分ですけど、X-ADVとかADVってグローバルモデルですよね。欧米の人とかって手が長いじゃないですか。だから多分全然平気なんだと思うんですが、日本人にはこれ厳しいですよ。あとは、単に見た目のスタイルだけ重視して、使い勝手をよく考えていないとか。

これ、純正のキャリア付けると全然違うんですよね。座面よりもグリップ位置が高くなるので、上体を保持しやすくなるんです。

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上の線がグリップ位置、下の線が座面


※以下記事よりお写真拝借

young-machine.com

 

そんなわけで、走り出してすぐに「なんかこれ嫌だ。KTMの方が全然いい。腰痛い。帰りたい。」と妻が愚痴りだすという最悪の出発となりましたが、とりあえず妻をなだめて奥多摩へ向かいます。東名に乗って、圏央道方面へ。

X-ADVは走りながら空ぶかしが出来ない

東名がそこそこ混んでいたもんで、ところどころでスリ抜けしながら走ったわけですが、ココでDCTの辛いところ発見。DCTってクラッチないし、構造的に完全停止しないとニュートラル状態に出来ないんですよね。つまり空ぶかし出来ない。

経験ある人多いと思うんですけど、よくミラー全く見ないでフラフラ走っている危ない感じのバイクの人、いるじゃないですか。そういうときって、後ろでクラッチ切って軽くブンッってするだけで、「後ろに居ますよ」「後ろから来てますよ」って知らせることが出来るんですが、それが出来ない。まさかクラクション鳴らすわけにもいかないし、って。

自分が車に乗ってても、例えば渋滞路とかだとバイクに軽く更かしてもらえると気がつけるからいいんですよね。というわけで、走りながら軽く空ぶかしして自車位置を伝えることが出来ない、これがまず「あらま」と思った点でした。
まぁ、いわゆる爆音マフラーで、走ってくれば嫌でも気が付いてもらえる人には関係ないかもしれませんが。。

乗り心地のプチ改善

厚木のSAに停まって、改めて妻の言い分を聞きつつ、少しでも快適に乗れるよに改善を図ります。
曰く、「とにかく掴まるところがない。ニーグリップだけで上体を支えなきゃいけなくて腰が死にそう。」とのこと。想像するだけでも辛そうです。普段前に乗っている人間にはいまいちピンと来ないのですが、もう10年以上色々なバイクで私の後ろに乗っている妻が言うのだから間違いない。そして、超体育会系で人より体幹の強い妻が「無理」というのだから、本当に無理なんでしょう。
そこで試したのが、シートに腰バッグを巻き付けて(腰バッグ本体はシート下)、腰バッグのベルトを擬似的にタンデムベルトにするという方法です(伝わって!!)。

スクーターとかってタンデムベルト無いですよね、でもあれがあるだけで随分楽なんだとか。「これでどう?」と言って少し走らせると、「全然違う!!これならギリ我慢できる(決して快適ではない)」とのこと。

なんとか妻の途中下車は免れたようです。笑

食べログ3.4の店へ

そろそろお腹が空く頃だろうと、予め目星をつけておいた「たちばな家」さんへ。予想通り、到着する少し前に「お腹が空いた」と言い出したのでバッチリ、完全勝利。
奇跡的にほぼ待つことなく眼下に清流が見える窓側のカウンター席へ案内されまして。私はラーメンとカツ丼を、妻はタンメンをお願いしましたが、どちらも大変美味しゅうございました。

透き通ったスープが美味しい。

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tabelog.com

 

食後は、いよいよちゃんと走ります。

<後編へ続く>

off-mono.hatenablog.com