今回はX-ADVのガソリンタンクの実容量について考えたいと思います。
ここでいう「実容量」というのは、実際に給油可能な量ではなく、実際に走行に使うことが可能な容量を指します。
X-ADVで初めてガス欠しました
冒頭の写真のとおりなんですが、先日ふらっとX-ADVで新東名清水PAのクシタニにでも行って、そのまま東名Uターンで帰ってこようーとか思いまして、発進前にちらっとメーターを見まして、「あー、トリップAで9.1kmね、まだまだ余裕だな」とかガソリンチェックをした気分で出発です。
日曜日、特に混んでもいない午前中の東名に上がりまして、渋滞する御殿場左ルートを避けて右ルートで御殿場へ。足柄手前の合流ポイントで加速して左車線側に・・・っとココで突然の息つき発生です。「なんでガス欠!?」と瞬時に判断しましたが、とりあえずスピードが乗っているうちに一番左車線まで移動して走行を続けます。
ガッガガガガッッ・・・ガッッ・・・・・ガガガッ・・みたいな息つきを暫く繰り返し、やがてX-ADVのエンジンは静かに停止しました。。
「いやぁぁぁぁー!!!」とか思いながらハザードをONして、そのまま最左端を惰性で移動しますが、如何せんX-ADVはDCTなんで強制的にエンブレが効いちゃうんですよね、クラッチ切れたらもう少し進めたのになー。
完全停止前に路側帯に退避して、まずは後方安全確認。その上で、無駄にいい天気なのでジャケットとヘルメットを脱いで、わずかな日陰で深呼吸。クシタニのエクスプローラージーンズ(ようは革パン)が無駄に暑いです・・
まず、出発時にまだ9kmしか走っていなかったのになんでガス欠??という疑問は、改めてメーターを確認して解決しました。トリップA9kmじゃなくて、前回給油からのガソリン消費量が9Lだったみたいです・・・こんなの初めてですが、完全に見間違い。
パープルセーバーモトのお世話になります
状況は整理出来たので、まずはナンバープレートのところにパープルセーバーモトを装着して、後方への注意を呼びかけておきます。購入して1年半、使う日が来るとは思わなかったな。
X-ADVでタンク内の残ガソリン移動は出来ませんでした
次にジャケットとヘルメットを着用して、X-ADVを右に限界ギリギリまで倒してみて、戻して少し待ってからセルで始動を試みるも無理で、同じように逆側に倒して~を繰り返すもやはり無理。X-ADVのタンク形状がよくわからないので試してみましたが、そう上手くはいきませんでした。
X-ADVのタンク形状・・よくわからん・・・
まぁ、ようはこんな感じのことを少しだけ期待したんですよね。
実際、はるか昔の話ですが早朝の北海道、支笏湖周辺でCRM250Rでガス欠した際にバイク倒してガソリンを移動させることで数km延命出来ました。
で、とりあえずガソリン移動は出来ないことを理解したので、もう一度ヘルメットを脱いで、道路管制センターへTELで報告します。報告内容は自車位置と状況と万が一の連絡先でした。
で、これ初めて電話したんですが、管制センターで対応するのは「故障車あり」のロードサインを表示することだけで、基本的に救援手配なんかは全部自分でやるんですね。いや救援して欲しいわけでは全くないので愚痴ってるとかじゃなくて、いい感じにちゃんと業務分離?出来ているなぁと思ったわけです。
自己責任でサービスエリアまで押すことに
管制センターにTELした際に「レッカー呼べます?」と聞かれたので「呼べるんですけどSAまで押していいですか?」と訪ねたところ、「一応歩行者は高速道路NGなんで、いいですよとは立場上言えないんですよね」と言われたので、「そりゃそうですねー」と会話を終わらせましたが・・・
SA、すぐそこなんですよ
跨ったまま移動させれば怒られないかなとか思って、ジャケットヘルメットを着用して移動を始めましたが、腹立つくらい微妙に登り坂なもんで、こりゃ時間のわりに遅いわ、、と思って諦めて降りて押すことに。パープルセーバーモトは後方でチッカチッカ光っています。
初めて降りて路肩を押しましたが、この辺って路肩が異常に狭いんですね、、、こりゃたしかに危ない。ちょっと押しては後ろを見て、ちょっと押しては後ろを見て、場合によっては押すのをやめて手で「ココに人がいますよ」と後続車に合図してみたりしながらチマチマ進み、半分くらい押したところでパトカーが後ろから来ました。
あちゃー、こりゃ切符切られるかなー、まぁしゃーないなーとか思っていたら、そのまま私を抜いて、ミラーで見ることもなく足柄SAへ入って立ち去っていきました。なるほど、どうやら警察に公認されたようです。
むちゃくちゃ広い足柄SAを端から端までバイクを押して、とりあえずスタンドで人間様に給水
落ち着いたら、裏手に置いてきたX-ADVをお迎えにいきます
ぽつーーん
私「お前重いんだよ、、」 X-ADV「自業自得じゃろがい(プイッ」
ガス欠後の給油検証
バイクを押して高速道路本線合流前のガソリンスタンドまで行きまして、スタンドマンに「えっ?」って顔をされつつ給油完了
給油量は、、、え?
すり切りまで給油して、給油量はまさかの12.23Lでした(X-ADVの公称タンク容量は13L)
過去の給油量を振り返る
ガス欠まで使い切って、給油量が12.23Lというまさかの結果でしたが、なにが「まさか」なのかというと、過去の給油量がそれを説明してくれます。
過去にもガス欠手前の12.5Lとかの給油も何回かしていて、それもこれも事前に下道ツーリングの帰りとかに家の近所でギリギリまでぐるぐる走って、どの程度まで走れるかを実際に実験してみたからなんですよね。
給油ログ抜粋
結論
普段通りに行動しているつもりでしたが、ガス欠時のメーターの写真が1枚も無いことをみると、意識が「ネタ」よりも「安全確保」とかの方に向いていたんですかね。まぁ高速道路上ですからね、それが普通か。
さて、X-ADVのタンク容量に掛かる考察ですが、当時の写真が無いので結論づけるには若干片手落ち感はありますが、少なくとも12.2L程度でガス欠になるリスクは十分あるということがわかりました。
過去の記事を見てみると、メーター上の使用量12.7Lで給油量が12.1Lということもあったので、X-ADVのメーター上は「ほぼ13L」消費していたのかもしれません。
2024年10月10日の給油時の話
X-ADVのガス欠が使用量12.2~12.6L程度で訪れるイベントと考えると、X-ADVのメーター上で12Lあたりをボーダーラインとしておけば私の経験上は誤差を考慮しても確実に安全圏と言えそうです。
私はメーター上12L消費でもクセでまだ走ってしまいそうな気もするので、今回の件を受けてX-ADVに1Lの携行缶でも積んでおこうかなーとかちょっと思ってしまい、エトスデザインの携行缶を注文しました。ま、モンキーにも使い回せるしね。
最後に、給油は計画的に!!!
おまけ。
給油後、そろそろっと端っこを逆走して駐輪場へ行き、折りたたみベンチで休憩
なんか疲れたので、この日は御殿場ICで一度OUTして、富士山見ながら足柄上りSAのスマートICから再INして帰りました
【頭悪】なんでハーレー軍団(ただしシニア)はこういう邪魔な場所に停めるかね@海老名SA
今回はこんな感じ。多分にフィクションを含んでいる創作ですよ?と書いておきますね。