おっさんがアドベンチャーバイクを愛でる記録

塩ビ管色のX-ADV('21)と白いADV150と赤いMonkey125(JB05)を愛でてます。

【解説】鈴鹿8耐のVIPスイートという席種

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2025年の8耐、最高でしたね。現地観戦組やパブリックビューイング観戦組、そしてBS12観戦組と皆それぞれの8耐を楽しんだのではないでしょうか。今回はネットにほとんど情報が無い「鈴鹿8耐のVIPスイート」という席種について記録しておこうと思います。

まず最初に結論からいうと、とにかく最高な席。の一言です。これで終わると「金額考えたら当たり前だろアホなのか」って言われそうなので、ちゃんと解説もしようと思います。

VIP SUITEは権利

一言でいうと至れり尽くせりな席です。「席」というか「権利」という方が正しいかもしれません。VIP初心者の我々のような人間でも迷わないよう、チケットの裏に出来ることが書いてあります。

金額

VIPには5階席と4階席が存在していて、5階席が3日間通しで121,100円、4階席だと100,100円です。

5階席と4階席

この5階席と4階席って何が違うの?って感じですが写真で説明しようと思います。まず専用のEVに乗ると3Fと5Fがあり、5Fに上がります

5Fにはこんな通路があって、ここは歴代のサーキット関連の写真が飾られているミニギャラリーみたいになってます

で、通路には幾つか入口があり、各入口脇にお手洗いが設置されています

で、5Fの各入口を入ったところがいわゆる5階席です。観戦用の指定席は、1段下がったところに1列あるのみで、後ろの円卓(5階席の方専用)はモニターを見るときに自由に座られているようでした。

で、5階席から階段で1フロア降りたところが4階席になっています。EV直通フロアではありませんが、特に不自由は感じませんでした。4階席に座るとこんな感じで最終コーナー立ち上がり〜ホームストレート〜1-2コーナーまでやピットビル、その奥にS字・逆バンクが見えます。5F席だともっとはっきりと奥も見えるのだと思います。

実は3階席もある

あまり知られていないのではないかと思うのですが、VIPスイートには実は3階席もあるんです。それがこちらのVIPテラス。

場所は1コーナー側V2スタンド最上段の1段上。ココがVIPsuite用に開放されているので、陽にさらされること無く、生音を聞きながらV2スタンドの雰囲気を味わうことが可能です。ちなみに全席自由席で席数も少ないですが全て埋まることは一度もありませんでした。

外から見るとココですね。実は最初V2ホンダ応援席を買っていたので、そっちもkeepして生音を聞ける場所として使おうかなと思っていましたが、この3Fテラスがあることを知ってV2ホンダ応援席は公式リセールに出品したのでした。

ピットビルにも専用席「ホスピタリティクラブ」がある

ホスピタリティテラスに入れることは知っていましたが、実際に行ってみると屋外のテラス以外にも「ホスピタリティクラブ」という部屋が3Fにあって、モニターは1枚ながらも空調完備&フリードリンクという待遇でした。

ホスピタリティクラブから見るとこんな感じ

もちろん外に出ることも出来ます。このあたりはホスピタリティラウンジ同等ですね

しかもここの席、基本的に空いていて、夕暮れの時間帯でこんな感じでした

ピットウォークでEWCファクトリーチームのサインが貰いやすい

ピットウォークは席種で入場する順番が決められているので、VIPsuiteは当然早い段階で入場が可能です。すなわちEWCのファクトリーチームのピット前に並ぶ順番も早いので、選手のサインが貰いやすいのです。

というのも各ファクトリーチームはファンサービスに費やせる時間というものがあるので、わりと早いタイミングでサインの列を「締め切る」のです。今回、金曜はVIPのかなり後ろの方に並んだのですが、YRTの列は既に締め切られていました。なので、ホスピタリティ席等のチケットを持っていても大人気ファクトリーチーム(今回だとHRC/YRT/YARTあたり)のサイン列には全然間に合わないなと思いました。

ピットウォークだけじゃない、グリッドウォークがある

レース開始の直前に、グリッドで選手やマシンと写真を撮れる機会があり、それがグリッドウォークです。

ピットウォークと違って緊張感がありますが、非日常感が凄いです。あと、サーキットの路面温度が高すぎてスニーカーを履いていても足の裏が痛いくらいに熱くなりますw

ご飯も美味しい

最終予選の土曜日と、決勝の日曜にはお昼ごはんの松花堂弁当が出てきます。これが「まぁこれくらいでいいだろ」というレベルではなくて本当に美味しかったです。

土曜日

日曜日

日曜日は15時のオヤツも付いてます

一方で土日はちゃんとした食事がセットなので、スタンド下のフードショップでお金を払って食事をしたのは結局金曜日だけで、鈴鹿の「食」はそこまで楽しめなかったです。

VIPでイマイチなところ

正直ネガな情報を見つけるほうが大変ですが、あえて言うならこれくらいかな。

ゼッケンが判別しにくい

3Fテラス席で生音を楽しみながら観戦するのも一興なのですが、位置が高いので角度的にフロントゼッケンが判別しづらいです。特に日が落ちてくると「あれ?今YRT通過した?」みたいな感じの会話がもれなく出来ますw

ピットビル側のホスピタリティクラブのアウトサイド席で観戦するとこの「判別問題」は無くなりますが、そうすると今度は「大型モニター見えない問題」と「実況アナウンスが聞こえない問題」が出てくるので、まぁ一長一短。

※ホスピタリティ席の問題は昨年書いた記事を見てください(記事末尾にリンクあり)

4F席でも西陽直射時間帯はそれなりに暑い

てっきり断熱ガラスだと思っていたのですが、西陽が最高潮になる時間帯は4F席もエアコンが効きづらくなってまぁまぁ暑かったです。私がいた3列目は直接陽が当たることは一度もありませんでしたが、基本的に1列目と2列目は直射日光に晒されます。

皆さん「暑すぎる!!」って言ってどこかに避難されてました

まぁこの問題は「その時間だけホスピタリティクラブに移動する」で解決することが可能ですが。

結論

もしかしたら今回2025年で真夏の開催は最後になるかも??なんて噂もあり、春先とか秋口開催なら暑さ問題は発生しないので、VIPを検討するのはこれが最初で最後かも??と思って今回奮発したわけですが、もちろん価格は高いけれど、十分その価格に見合っただけの価値がありました。

そうそう、VIPはすべての座席が埋まっている状態は一度もなく、小1時間だけ来て以降二度と現れなかった人もチラホラいました。きっと経費とかで買って、付き合いでちょっと見てって感じなんですかね、しらんけど。他にも土曜と日曜で別の人が来ている席もありましたね。規約的には問題ないのかな?しらんけど。

VIPsuite、あまり情報が無かったので記録がてら書いてみましたが、いつか誰かの何かの参考になればこれ幸い。

おまけ。

【覚書】2025年鈴鹿8耐チケット種類

毎年ちょっとづつ値上がりする8耐チケット。果たして来年はいくらになるのでしょうか。

【考察】2024年鈴鹿8耐を終えて席種の最適解を考えた

昨年ホスピタリティテラス席で観戦した後の考察記事はこちら