タンクバッグって(前提)
その名の通り、「バイクのタンクの上に載せるバッグ」のことです。
最近はスマホナビで案外どこに行くのでも済ませられてしまうので、わざわざ愛車の見た目を多少なりともスポイルするタンクバッグを付ける人は少ないかもしれないですね。
ただ、ツーリングしようとするとこの「タンクの上のバッグ」がなにかと手が届いて便利だったりします。
地図バッグ、マップホルダー
極論、スマホでナビをするなら不要なタンクバッグですが、紙の地図を使おうとするとほぼ必ずといっていいくらい必要です。タンクバッグの上がクリアポケットになっていて、そこに地図を入れて信号待ちとかに現在地確認とかルートチェックを行うわけですね。私は古い人間wなので、ツーリングするときに地図を持っていたい派です。つまりタンクバッグは必需品。
KTMのAdventureにマッチするタンクバッグはどれ?
いわゆる一般的なマグネット式のタンクバッグが使えないので、必然的にストラップでバイクと固定するタイプのモノが対象となります。また、タンク形状が細くて水平面積が狭小の為、フィットするであろうタンクバッグはある程度限られてきそうです。そんな制約の中から私が候補としてまず選んだタンクバッグが以下ラインナップ。
(1)TANAX ラリータンクバッグ
写真の通り、タンクの傾斜に沿うデザインでマップケースもバッチリ。容量は通常時13L、ファスナーで拡張すると21Lになるので結構大きめです。本体は防水ではないので付属品として防水カバーが付いているようです。信号待ちで寄りかかって休んだり、高速走行中に肘乗せて休んだりと出来そうなくらいの大きさですが、一方でバイクを降りて取り回すときとかにはちょっと邪魔になりそうな大きさです。あとハンドルフルロックで干渉しそう。
(2)TANAX ランドクロスタンクバッグ
前述のラリータンクバッグの前モデルなのかな。容量は17Lとラリータンクバッグの中間的なサイズのようです。ちなみに生産終了品ですが楽天とか一部のECサイトではまだ買うことが出来ますね。大きさに関してはこれもラリータンクバッグと同様のポイントが気になるところですね。
(3)TANAX オフロードタンクバッグ3
ここまでTANAX3連発!さすがタンクバッグといえばTANAXです。これは一気にシンプルに且つ小型化されていて容量は4.5Lです。超シンプルなんであまり予想される問題は無さそう。
(4)エンデュリスタン サンドストーム4H
【防水】サンドストーム 4H タンクバッグjapexstore.net
完全防水・防塵・防砂を謳っている、最近流行りのエンデュリスタンです。日本の代理店はジャペックスさんなのでガエルネのブーツとかと同じですね。
難点はとにかく在庫として取扱っている店が少ないこと。関東一円だとナップスもライコランドも在庫は置いていないとのことでした。ラフアンドロードの川崎店が在庫置こうかなと言っていたとジャペックスさんに聞いたので確認してみましたが、残念ながら私が検討していた頃には在庫はなかったですね。
ちなみにジャペックスさんに直接伺ったところ、4Hのマップケース部分はマチが全然ないので厚みのある地図は入らないかも、、とのことでした。私は現物を確認していないのでご参考まで。
(5)エンデュリスタン サンドストーム3S(※モデル変更で4Sになりました、以下に記載の内容は3Sです)
【防水】サンドストーム 4S タンクバッグjapexstore.net
こちらはエンデュリスタンの3Sというモデル。実際に使われているという方に直接伺う機会がありましたが、マップケースにツーリングマップが普通に入るとのことでした。
容量は7Lから12Lの可変式で、こちらも当然防水・防塵・防砂です。
一点だけ気になるのは、エンデュリスタンってタンクバッグ本体とマップケース部分がベルクロで脱着できるようになっているんです。つまり、停車時に地図だけサッと持ち運べるとか地図のポジションをベルクロで調整できるといったメリットの一方で、ベルクロ部分が砂とか汚れで徐々に劣化してきたときにベルクロ付け直しのメンテナンスがちょっと面倒そうだな、、と思いました。自分で縫い直したらそこから浸水しそうだなーとかとか。
(6)GIVI タンクロックシリーズ
GIVINGのタンクロックシリーズ。写真はXS307というモデルで容量17Lのモノです。日本のサイト(デイトナ)を見ていてもKTMに適合する情報が無いのですが、本国のサイトを見るとちゃんとKTMにも適合することがわかります。ちなみにKTMは日本ではBMW用として売られているパーツが適合する模様です。
これは何が優れているって、タンクのリッド部分にマグネット式の受けを付けておくことで、カチャンっとワンタッチでタンクバッグを固定することが出来るんです。
↓こんな感じ
ストラップ固定式の何が面倒って、先端はステム・身体側はフレームにストラップで固定するので脱着が面倒ですよね。マグネット式の気楽さになれていると尚更です。それにバックルでストラップから外した場合に、車体側に残っているストラップの処理も気になるところです。
そこへいくと、このGIVIのクイックリリース機構はワンタッチなので悩む必要なし。ついでに支点がタンクリッド一部分なのでタンク形状にもあまり左右されないところが魅力的です(あまりに形があっていないとタンクからバッグが浮くような感じになってしまいそうですが)。
一方で気になる点は、支点が1点だけなのでバックンバックン揺れるんじゃないの?とか、林道とかダート走るとマグネット部分に砂鉄が付いて、それがバッグ側にも付いて、なんかいつもジャリジャリしてそうだな(下手したら部屋の中まで)、とかまぁそんな感じ。
(7)KTMパワーパーツ
安心のKTMパワーパーツ。フィッティングについては問題ないでしょう。普通に地図も入りそうだし、KTMのオレンジショップに行けば在庫として置いてあるお店も沢山ありそうです。モノがモノなんで実際にフィッティングが出来るできないってとても重要だと思うのです。
ちなみにパワーパーツのタンクバッグを検討するならKTM神戸のオリジナル版も良さそうですね。
(8)ツアラテック(専用品)
ツアラテックのDakarタンクバッグ。写真でみたイメージは「デカすぎぃぃ!!!」でしたが、実際にツアラテックのお店に行ってバイクに被せてみると、驚くほどフィッティングが良かったです。
タンクの形状に合わせて底部がグリっとエグられているので、タンクに載せたときにめちゃくちゃフィットするんですよコレ。確かに大きいは大きいのですが、なんというか収まりの良さがそれを凌駕する感じ。これとトップケースがあったら大抵のツーリングはこなせちゃいそうだし、これだけでも1泊2日の宿泊ツーリングなら十分そうです。
(9)GiantLoop FandangoProタンクバッグ
ジャイアントループのタンクバッグです。容量は小さめですが何よりポイントはストラップでタンクバッグ取付ベースを固定して、タンクバッグ本体は2本のファスナーで簡単に着脱できるというところ。KTMパワーパーツところで書いた、KTM神戸の特注仕様と同じコンセプトですね。
うーん、ほんと調べれば調べるだけ沢山出てくるので本当に悩みました。
タンクバッグは実際に載せてみて、バイクに跨ってみないとフィッティングとか自分のポジションとかのマッチングがわからないですからね。
で、結局買ったのは、、
2ヶ月位悩みに悩んで、結局買ったのはコレ↓
はい、最後のGiantLoopのタンクバッグですw
ネット上で見ると、4Lだの8Lだの、カラーとか形状とか色々あるんですが、とにかく私が買ったのは8Lのファンダンゴプロというモデルです。良かったポイントとしては
1.カラーバリエーションが良い
2.ファスナーで脱着が用意(ベースは基本的に車体につけっぱなしで運用)
3.容量も必要最低限で邪魔にならない(立っても座っても違和感ゼロ)
4.完全防水(ついでにケーブル用のホールがあるので充電もOK!)
5.ツーリングマップがギリギリ入る
6.現物確認が出来た
でしょうか。
私の中で最後の現物確認は非常にポイントが高かったです。あと、ギリギリ入るツーリングマップのギリギリ感はこんな感じ。ギリギリといってもちゃんと収まりますよ。
・・が、残念ながらツーリングマップの縦のサイズ的に手前のベルクロ部分は閉じることが出来ないので、晴天時は問題ないけど雨が降ってきたら完全に地図が濡れますね、これ。
そーゆーときは諦めてスマホナビってことで!!(妥協)
この記事がタンクバッグでお悩みの方のなにか参考になれば幸いです。
↓GLオススメですよん(アフィ)
GIANTLOOP ジャイアントループ/Fandango Pro Tank Bag (includes Dry Pod)タンクバッグ
追記(2019.02.22)
以下エントリでも書きましたが、
4.完全防水(ついでにケーブル用のホールがあるので充電もOK!)
・・が、残念ながらツーリングマップの縦のサイズ的に手前のベルクロ部分は閉じることが出来ないので、晴天時は問題ないけど雨が降ってきたら完全に地図が濡れますね、これ。
本体に入れていてもバンバン浸水してきますのでご注意を!
GLのタンクバッグ買うと、完全防水バッグが付属でついてくる理由はコレでした。