おっさんがアドベンチャーバイクを愛でる記録

KTM降りました。今は塩ビ管色のX-ADV('21)と白いADV150を愛でてます。

結局KTM1090Rのシートを少し削ったお話

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1090Rのシート高は

カタログスペック上で890mmあります。

乗り手の私の身長は178cm、体重は85kgのがっしり体型です。更に足の長さは純和風の人間でして、このスペックだとなかなか凶悪なシート高と言えるでしょう。

数字だけ見るとレーサーとかで910mmとかそんなのはよくありますが、レーサーはいいんです。サスも沈むしシート細いし、見た目ほどの足つきの悪さは感じません。

だが、そこはリッタークラスのAdventureモデル。シート幅はそれなりにあるし、なにしろ跨っても大して沈まないです(体感)。

実際どうなの

跨って両足を着こうとすると、私の場合は両足とも辛うじて設置する程度です。ちょっとこの跨ったままの状態で取り回すのは無理だなーと言った感じ。

とは言え、普通に平坦なアスファルトの上で走ったり止まったりする分には、そんなに問題ないんです。停車するタイミングでサッとお尻をずらせば片足でベタ足になるし、少しズラすだけでも片足の半分くらいは設置します。

だがしかし。

しかし。

実際に走っているとその辺の道ってそんなに「平坦な道」じゃないんですよね。微妙に傾斜があったり凹んでいたりして、足着こうとしたら予想していた位置に地面がなくて「おっとっと」ってなることも。

ちなみに競合車種(?)になるCRF1000Lの場合ノーマルのシート位置は870mmなのですが、それだと全く不安は感じなかったのでどうやらこの「シート高20mm」の差は思った以上に大きいみたいです。

ひとまずサスをいじってみた

とりあえず最初にやったことは、プリロードはノーマルのまま、前後サスの減衰を全て「コンフォート」の設定に変更してみました。これによって明らかにわかるくらいサスが柔らかく(?)、もしくは滑らかに(?)なりましたが、肝心の脚付きにはあまり影響が無いようです。

なお、別の日にこのサスの状態で林道を走ってみたのですが、ちょっと柔らかすぎるかなぁという印象でした。もうちょっと乗ってみないとアレですが、サスはノーマルに戻すかもしれません。

物理的に下げてみることに

まぁやってみないとわからないよねーってことで、もういきなりシートを削ってみることにしました。

お邪魔したのは横浜市の旭区にある、「有限会社野口自動車内張製作所」さんです。
www.facebook.com

事前にメールで日付と時間を決めてからお伺いして、その場でバイクに跨って現状を見てもらうことに。

そして、野口さんがチョークを片手に、削るとしたらこんな感じだなぁ、ここは薄いからやれないだろうなーなどと言いながら、大幅にシートの形状を変更しないで削れるであろうラインをシートに描いて見せてくれました。

そして「一度削ったら元には戻せない(もちろん盛り直すことは可能だけど時間とお金が余計にかかる)からよく考えてね」と説明された後で、「(もしやるなら)時間あるなら一旦この場で荒削りしてみるけど?」と言われ、、、

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その場でシート外してお願いしました。

バイクの前、1段上がった場所が野口さんの作業場です。

 シュイン~シュイン~とリューターのようなものでシートを削る音が聞こえる中(実際に何で削っているかは知りません)、30分ほど待っていると扉がガラガラっと開き、削りカスだらけの野口さんが出てきました。

エアで綺麗にカスを飛ばしてからバイクに一度装着して跨ってみます。

「あ、確かにココが薄くなった、、、けど、もうちょっと削りたいですねぇ、イケます?ココを~」みたいなやり取り(装着、跨る、また外す)を都合3回くらいでしょうか、行いまして、、、

 

およそ1時間少々経過後がコチラ。

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場所によっては最大で2cm近く削っていますが、見た目のバランスを損なわない程度に留めたのでシートのステッチにも違和感がないことがおわかりいただけるでしょうか。

「見た目に影響がない程度」とすることで、削れる量にも勿論制限が出るのですが、そのかわりに純正のシート表皮をそのまま使うことが可能です。もちろん、プロの仕事なのでシート表皮が変に浮いてしまうようなこともありません。

(ってか、シートの形状が形状なんで元々から多少は浮いちゃっていますが)

 

で、肝心の足つきですが両足ともつま先ギリッギリ設置だったのが、つま先がなんとか付く程度にはなりました(わかりにくい)。

・・・もうちょっと具体的に言うと、跨った状態でフロントフォークの動きを利用してバイクを動かせる程度には安定感が生まれました。

宣伝

加工時間はおよそ1時間、対面式で現車現人合わせ。掛かった費用は1万円ポッキリです。どこの牛丼屋だってくらいめちゃくちゃ早くて安くないですかねコレ。

気になった人はレッツゴー野口!(勝手に宣伝しているのでアフィとか何もないです)

http://www.uchibari555.com/

 

あとラリーとかバイクシート加工でおなじみ、岐阜県野口装美さんとはなんの関係もありません。

王道はKTM神戸さんのヤツかなぁ

K&Hさん施工のKTM神戸オリジナルシートだと6~7.5万円でキッチリ2.5cm下がるようです。シート表皮も形状に合わせて作り直していると思うのでステッチがずれることも無いでしょう。確実な選択肢としてはアリだと思いますが、個人的にはKTM神戸のロゴが入っているとひと目でローシートってわかるから嫌だなぁ、、なんてw

ktm-impala.com

最後に座り心地を

私の場合は自他ともに認める鉄尻オーナー(250や400クラスのオフ車シートでも600km/日とか余裕で走れます)なのであまり参考にならないかもしれませんが、削った直後は「ココの部分薄くなったなー」とかピンポイントで感じました。

が、慣れてくるもんで、今ではなんとも思わないです。

シートを削ってから日帰り400kmちょっとの林道ツーリングにも行きましたが、全く問題ありませんでしたよ。